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1. 真之炭手前(炉) 2017/1/1・1/8・1/12・1/16・1/20・1/25 |
真之炭手前は、風炉、炉の修練をするにしても、噂ではあまり修練をしている人は多くはないようである。
真之炭手前(炉)でも1年位6カ月しかない。毎月しても6回である。多くの人の話によれば、1年に、風炉、炉の真之炭手前を一度か二度すればよい方であると耳にする。
偶に真之炭手前をするために、炭の組み方さえも忘れてしまったという人もいる。誠に残念な話である。
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図1 胴炭は、一番左、胴炭の右横向こう側には、丸きっちょ炭、手前側にも丸ギッチョ炭、その右が和には丸管炭、丸管炭の右側には割り管炭の皮側を左側にして置く。 一番右側には5本の枝炭、丸管炭と割り管炭の上の向こう側には、割りギッチョ炭、丸管炭と割り管炭の上の手前側には、点炭を置き、環は炭側にもたせ掛ける。 |
真之炭手前は、炭を切ることから始まり、炉では湿し灰の作り方、
風炉では鱗灰の作り方(会員ページに記載)を習得しなければ、真之炭手前を理解したとは言えない。
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2. 奥秘台子12段の理にかなった竹台子の用い方 2017/5/7・5/10・5/19 |
竹台子は、「行之行」で使われる台子であるが、竹台子は、木地の天板、地板に竹の柱が用いられているので、本来、茶巾を直接乗せることはしない。
「行之行」の点前では八卦盆を用い、茶巾は八卦盆上に置かれ、直接竹台子の木地である天板、地板のは置かれないので、竹台子は、「行之行」では理にかなった台子である。
公開された「行之行」では、現代では竹台子を用いることが規矩のように伝承されている。
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写真1 公開された「行之行」に従来から用いられている竹台子を用いた写真で、初座、中立を終え、後座で席入りした際に竹台子に荘られた様子。
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写真2 奥秘台子12段では、「行」の点前の中で、「行之真草」以外は、蝋色の真台子は用いない。「行之行」で掻き合せの真台子を用いることもできるので、用いた場合の写真である。
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3. 天目茶碗と和物茶碗の茶巾を扱う違い 2017/6/16・6/18・6/23・6/27・6/30 |
茶巾を天目茶碗に入れる場合と和物茶碗に入れる場合とでは、状況により入れる場所が異なってくる。
しかしながら、指導者の中には、天目茶碗の扱いが正しくされていないために、天目茶碗も和物茶碗もすべて茶巾は正面で入れると指導している人もいる。
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4. 及台子の話 2017/10/10・10/25 |
及台子は、科挙の進士及第の者のみが通れる門の額をかたどったものとも、
進士及第の作文を置くための台に由来したものともいわれてる。
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写真1 紹鴎好みの及台子 |
写真2 紹鴎好みの及台子にみられる雲形のヒレは及台子の美を演出している。 |
及台子でよく用いられるのは、宗旦好みの爪紅台子である。
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5. 奥秘台子12段の伝承のある見方」 2017/11/5・11/22・12/7・12/22 |
奥秘台子12段は、どのようにして伝承されてきたか。この点を利休死後、三千家の分派までの中で、考察してみたいと思う。 |
図1 武野紹鴎、千家の生誕年歴を比較し、その歴代の経過の中で、利休茶道の伝承の過程を熟考した時に、どのような思いと推察が伝承の中で生まれるか熟考されたい。 |
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